5月の若竹通信

 新しい学年が始まってから3週間が経ち、登園時に聞こえていた園児さんの泣き声も、ほとんど無くなりました。お弁当の時間には、年少さんもしっかり着席できるようになってきました。
 ゴールデンウィーク開けには、「おうちにかえる~」が少し戻ってしまうかも知れませんが、あまり心配なさらないで下さい。大人の5月病のようなことはありません。

チューリップ頑張った

 今年の入園式はチューリップが満開でした。ここ数年、梅雨や夏が前倒しになってきている印象ですが、今年は3月後半に寒い日が続いた影響か、花の季節が全般に遅めでした。また、チューリップは花の色によって咲く時期が前後1週間くらいずれるのですが、今年はうまい具合に全部の色がそろって入園式に咲いてくれました。

 パンジーや菜の花、八重桜もきれいに咲いていたのですが、やっぱり幼稚園の入園式といえばチューリップでしょう、と言いたくなる程の見事な咲きっぷりでした。

小運動会

 4月30日に園庭で小運動会を行いました。各学年がお遊戯を披露した後、全学年ともかけっこをしました。人工芝の切れ目あたりからスタートし、お山の向こうを回って帰ってくるコースなので、結構きついカーブですが、一生懸命にバランスを取りながら走ることができました。年少さんの中には、「競争する」ということをまだ良くわかっていない子もいますが、楽しく走れたようです。

 3学年がそろって活動をしていると、年長さんがいかにお姉さん、お兄さんなのか、良くわかります。参観日などでもお伝えしていますが、園児さんの成長の早さには本当に驚かされ、保育・教育する側として、一日もおろそかにできないなという思いを強くします。

春の遠足

 今年の春の遠足はいかがでしたでしょうか。場所は昨年と変わらずに林試の森公園でしたが、今年は「遠足の間中、親子で活動」をコンセプトに企画しました。幸い雨は降らず、暑くもなく、という遠足にはぴったりの天気でしたので、予定していた活動を全部できました。保護者の皆様には、広い公園内の移動や様々な運動にご協力頂きありがとうございました。

 林試の森はかなり広いのですが、当日は他の幼稚園や保育園の方々も数多くお見かけし、お弁当やレクリエーションの場所もお互いに多少譲りあっての遠足でした。夏がどんどん長くなって、遠足に行ける期間が短くなっているように思います。

絵本紹介

うみへ やまへ(三浦太郎作 偕成社 2024年7月発行)

 前からも後ろからも読むことができる絵本です。同じ絵を使って、2つの別々のお話が出来上がりました。

 1つ目のお話は、山のお家から海に行く旅を描きます。着いたところから、2つ目のお話が始まります。今度は、海のお家から山を目指す旅が描かれます。

 絵で表現されている世界はひとつ。でも、時空がねじれて別の世界が生まれました。

 不思議な感覚に陥ります。私たちは、2つの別々の世界が重なり合うことを自然に受け入れているようです。

   くわのみ書房(tel&fax047(5642)6146)那須庸仁